午前中の慌ただしさが一段落して、ふっと訪れるお昼休み。この5分が、じつは一日のなかでいちばん自分に戻れる時間かもしれません。特別な道具も、長い時間もいりません。

「何もしない」を、あえてする

お昼休み、気づけばスマートフォンを眺めていた——ということはありませんか。情報を浴びていると、休んでいるようで、頭はずっと働きっぱなしです。まずは1分だけ、画面を伏せてみてください。それだけで、頭のなかの音量が少し下がります。

忙しい日ほど、「何もしない」時間を。

今の気持ちに、名前をつける

次の1分は、自分の心に聞いてみます。「今、どんな気持ち?」と。うれしい、もやもや、疲れた、なんだか不安——どれでもかまいません。その気持ちに、そっと名前をつけてあげるだけでいいんです。

不思議なもので、感情は名前をつけると少し落ち着きます。「なんだかわからないけどしんどい」より、「あ、わたしは今つかれているんだ」と気づけたほうが、対処のしようも見えてきます。

気持ちに良い・悪いのジャッジはいりません。ただ「今こう感じている」と気づく。それだけで、心は聞いてもらえたと感じて、ほどけていきます。

ひとつだけ、自分にやさしくする

残りの時間で、小さなごほうびをひとつ。好きな飲みものを買う、窓の外の空を見る、深呼吸を三回する。ほんの些細なことでいい。「わたしは自分を大切にしている」という感覚を、一日のまんなかで思い出すこと。それがいちばんのリセットになります。

5分の積み重ねが、自分を守る

たった5分で何が変わるの、と思うかもしれません。でも、自分の気持ちに戻ってくる時間を毎日もつ人は、少しずつ、揺れにくくなっていきます。忙しさに流されて自分を見失わないための、小さな錨のようなものです。